低用量ピル解禁される


 ホルモン量の少ない低用量の経口避妊薬(ピル)の解禁問題を検討してきた厚生省の中央薬事審議会は二日、製造・輸入承認申請が出ていた10社十六品目の低用量ピルを承認する内容の答申を宮下厚相に提出した。一九九〇年から九年間にわたって長期審議が続いてきた低用量ピルは、今月中にも正式承認され、今秋には医師の処方薬として販売されることになった。(6/16/99に正式認可された)

 中薬審は、薬に添付する文書の冒頭で、ピルはHIV感染やクラミジアなどの性感染症を防止するものではなく、これらの感染症防止にはコンド ーム使用が有効、とする注意書きをあえてつけることにした。さらに、必 要に応じて性感染症検査を実施することも、同じ文書の中で促している。

 また、薬の添付文書とは別に、医師や服用者向けに配られる情報提供資料も作成。この中でも、ピルの効用や副作用などの情報に加え、コンドー ム使用や性感染症検査を勧奨する文書を掲載しており、ピル承認によって コンドームの使用率が低下し、結果的に性感染症が拡大するのではないか、とする懸念に最大限配慮した内容になっている。

 もともと、ピルなんてハイカラな名前がついているが何も特別なクスリではない。ピル自体の意味は、クスリのタブレットと言う意味で、格別変わったものでなく、クスリの錠剤にすぎない。クスリの錠剤全てがピルなわけで、特別経口避妊薬を意味するものでは決してなかった。これが日本では、いつのまにか、ピルすなわち経口避妊薬と意味が変わってきたようだ。また、日本では諸々の理由から避妊薬として認可されていなかっただけで、この種のクスリは50年も前から臨床的に日常茶飯事に用いられてきた。ことに月経困難症や子宮内膜症の治療薬として普通一般に利用されてきたものである。

【乳ガン】
 乳ガンは、ピルの中に含まれている卵胞ホルモン(エストロゲン)の影響で増悪したり、発症を誘発するやも知れない。乳ガンの傾向のある方はピルは禁忌である。

【環境ホルモン(尿)】
 服用した薬剤の代謝産物が尿中に排泄されて環境を汚染するやも知れない。各個人の排泄量は、極少量であっても、長期間、多人数ともなれば、いろいろのことが懸念される。現在、世界中の服用者数は1億人に達すると言われている。

【脳血栓症(高血圧)】
 血液の凝固機能が亢進するようだ。低用量ピルになって、心配は休らいだが、けっして0と云うことではない。高血圧症、脳梗塞の傾向のある方は服用に注意をようする。

STD
 ピルの解禁とSTD(HIV)と蔓延との関係が云々されている。そかし、これは別次元の話ではないだろうか。各個人の注意にゆだねるより仕方あるまい。


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