あなたなら、どうしますか?
お腹の中の赤ちゃんが、障害児だと分かったら、あなたは生みますか、どうしますか。こんな難しい判断、現実の人間に起こってきているのある。神の存在をないがしろにする、ことは近い将来、神の逆鱗に触れない共限らないようだ。
そんな難しい選択を、誰もが突き付けられる時代が近づいている。お母さんの血液から胎児のダウン症などの確率を出す血清テストが普及し、出生前診断は身近になってきた。しかし、治療法のない障害を診断することが、障害を理由にした中絶を増やす結果を招いているのが現状だ。また、障害者差別を助長するのでは、と危惧する声もある。医療技術の進歩で、沢山の情報が得られるようになった現在、その先には厳しい選択がまっている。
もう一つ大切なことは、トリプルマーカー検査は、295分の1の確率で陰性か陽性かを論じているということだ。一般に高齢出産とされる35歳以上の女性のダウン症児の出生率が統計上295分の1であることから、これを指標にそれ以上を「スクリーン陽性」、それ未満を「スクリーン陰性」と表記している。高齢で出産を希望する場合は、加齢による危険率とAFPの血清濃度を加えて検討すべきだ。安易に不安がるのは危険なことだ。
医療における自己決定という言葉がある。検査や治療に際して事前にその利害得失の説明を受け、それを元に患者が検査や治療を受けるかどうかを決めるのである。医師への「お任せ」が主流の日本の医療で、1日も早く当たり前のことになってほしいと思うが、 一方で、自己決定には残酷な面もある。責任が患者にもかかってくるからだ。また、胎児が障害をもっているかどうかを調べる診断では、検査を受けるべきかどうか、仮にクロと出たときにどうするのか、母親は決断を求められて思い悩まねばならない。出生前診断は、優れた人を選別する優生学思想と不可分の関係にある。19世紀後半から出てきた優生学は、国の政策などに取り入れられたこともあるが、自己決定の名目のもとに、出生前診断に際して優生学的な考えを個人に求めているのではないだろうか。 話題の受精卵診断のように、遺伝子技術の進展によって出生前診断の種類も増えつつある。だれが生命を選択する権利をもつのか、生命を選択することがよいのかどうかが、解決せねばならない問題が山積されている。
いつか何処かで書かれていた。アリの社会は、よく働くアリと、普通に働くアリと、働かないアリが6対3対1の割合で構成されているらしい。実験的に働かないアリを排除したら、残りのアリがちゃんと6対3対1に再配分され、働かないアリが必ず出てくるという。
働かないアリであっても、アリ社会にとってはなにか役立つ機能を果たしているからこそ、排除されずに存在している。それが生態系のメカニズムというものだ。が、人間社会だけは、役立たない者を排除してきたため、生態系としては著しくゆがんだ社会、人間性が失われた社会になったという。
最近の医療技術の発展は目覚ましいものがあるようだ。例えばエコー検査、おぼろげじゃなくハッキリとリアルタイムに映し出す。母体の中まで丸わかりだ。こんな医療器具の発達で又医療環境が変化してきた。間違いなく変化した。ホントに科学技術の発展は末恐ろしい。人類はウツセノ享楽に走り、人類滅亡への道を歩み始めたようだ。(2011.07.24)
出生前診断対象疾患:筋ジストロフィー、ダウン症候群、血友病
参照:出生前診断・着床前診断
受精卵検査
医療の分野
出生前診断と中絶手術